「え、大丈夫ですよ!もう大丈夫」 〝笑顔〟で肩を上に挙げてみせようとすると、 ズキン 響く痛みが〝笑顔〟を引きつらせた。 「ほら、無理しない」 持っていたカルテと珈琲を 待合室のテーブルに置くと、 少し叱る様な口調で、吉水さんは私の肩に優しく触れる。 そして、 制服の衿で隠れた首筋の大きめの絆創膏の様子も見る。 その表情は、 さっきまでの柔らかで気の抜けた感じとは違う、 鋭い視線。 全部、 見透かされてしまうんじゃないかと、 怖くなるくらいの視線に、 私は、ぎゅっと眼を閉じた。