冷たい雨に咲く紅い花【後篇ーside実織ー】



あの日


あの紘夜と出会った雨の夜に見た



紅く染まった人

紅く染まった地面



むせかえる血の匂いを



思い出す。





思い出した光景と匂いが、
目の前の光景と匂いに重なる。



膝をついてもおさまらない目眩と吐き気で、

地面にうずくまるように自分の体を抱え込んだ。