「緋、刃…さん?」 震える声とともに、 また前へと歩き出す。 「緋刃、さん?」 呼んでも、 何度呼んでも、 答えはない。 「緋刃さん!」 何度も、 何度も命の危険にさらされて、 紘夜にも酷い事ばかりして、 怖い思いも 嫌な思いも たくさんさせられたけど、 それでも、 「緋刃さん!」 答えのない、 倒れたその人を 放ってはおけなかった。