「紘夜!?」 考えるより先にその名が零れた。 黒いもの、 それは、黒いスーツを身にまとった、 紘夜だった。 だが、 その姿はオレの知る紘夜とは、 違っていた。 必要以上に鋭い目つき、 黒いスーツは所々擦り切れ、 腕は紅く染まり、 その手には、 鈍く光る、黒い銃が握られていた。