優しい手

あの日から、
あたしたちの愛は
いっそ深まった。


付き合い始めて1ヵ月…

授業中に、なにか花梨
からメモが回ってきた。

“りなは悠哉君とは
ドコまで進んだの?”


ドコまでって?
キスまで…だよね。


“もちろん…キスまで
だけど?”

“まじ?キスまで?
それより先は?笑”


キスより先なんて…
恥かしくてできない!

キスでさえ、あんなに
ドキドキしたのに…


“もちろんキスより先
なんてやってないよ*”


チラッと花梨を見ると
ニヤニヤしてる。


“えーでももぉ付き合
って1ヵ月っしょ?
それって、悠哉君相当
我慢してんじゃん?”


我慢…??
そうなのかな。


でも確かに…
このまえもキスの後に

「俺のこと信じれるよ
うになるまで待ってる」

とか言ってたなぁ…


あたしは

『もうかなり信じてるよ?』

って言ったけど、悠哉は

「そう…ぢゃなくて…
まぁいいや…☆」

とか言ってた。

顔を赤くしながら…


それって…
もしかして…こっち系
の話だったのっ!?←



“悠哉かなり我慢して
るのかも…”

“まぁ我慢してるって
コトはそれほどりなを
大事にしてるってコト
だね。でも……我慢さ
せすぎてフラれた女の
子もいるっぽいよ?”



まじですか!?←

やだ。
フラれたくないし…


でも…

まだエッチなんて…
初体験だから不安…



“心配してくれてあり
がと!今日ちょっと聞
いてみよっかな?笑”


またチラッと花梨を
見ると、花梨はガッツ
ポーズして笑ってる。



よし。聞いてみよう?←



でも…
ほんとかな?

我慢させすぎると
フラれちゃうの?

それともだだ単純に
あたしを大事にして
くれてるだけかな?



花梨の“ヤらないと
フラれちゃう”のこと
ばが気になって、やた
ら不安に襲われた…