ダイヤモンドの誘惑

不思議に思いながら、

言われた通り、

白のドレスに身を包んだ私。

・・・

会場までは、

蒼の車でやってきた。

・・・

別で行くと、伝えていたのに、

迎えに来られては、

断る事などできない・・・

・・・

しかも、

行先も一緒なわけで・・・

・・・

蒼のエスコートで会場入りする。

・・・

指定された席に着くと、

私の隣の席が、二席、空席になっていた。

もう発表会が始まると言うのに。



『それでは時間になりましたので、

発表会を始めさせていただきます』


司会の人の声が、会場中に聞こえた。