ダイヤモンドの誘惑

・・・

幸美さんは大きなため息をついた。

・・・

「それが、

かすみちゃんの守り方なのね?

愛する人から離れることが・・・」


「・・・はい。

私は今まで誰ひとり、

愛したことなかったんです…

初めて愛したのが蓮でした。

今も、これからも、私には、

蓮ひとりだけ…

遠くから見守っていられれば、

それで・・・」

・・・

「・・・わかったわ。

男女の仲を他人がどうこうする必要はない。

でもね・・・

仕事だけは、社会人として、

ちゃんと果たしてもらうわ。

あなたは私のカワイイ部下ですもの。

ここを辞めるなんて言わないで?」

・・・

社会人として・・・

その言葉を言われ、

辞めることができなかった。