ダイヤモンドの誘惑

・・・

今夜も仕事を終わらせ、

かすみを迎えにきた。

・・・

「帰ろう」

「・・・」

黙ったまま頷いたかすみに、

違和感を抱きながら、

家まで送り届けた。

・・・

玄関の前。

いつもならここですぐに別れるのだが、

今日に限って、

かすみが俺に抱きついて離れなかった。

・・・

「どうした?」

「私を抱いて…蓮」

「…何かあったのか?」

「ううん・・・何も。

ただ、蓮を感じたいだけ」

・・・

自分からオレを求めてくるのは

初めてだった。

オレは優しく微笑み、

かすみを抱き上げると、

家に入り、

今まで以上にかすみを優しく抱いた。