ダイヤモンドの誘惑

秘書と言う仕事柄か、

あまり表情を変えない愛斗。

・・・

その愛斗がほんの一瞬見せた

表情。

・・・

私の言葉は、

どうやらビンゴのようだ。

・・・

「私には言えない事ですか?」

「…言うも言わないも、

最初から隠していることなんて、

一つもありませんよ」



「・・・そうですか。

どうしても言えないんですね?

なら、蓮から直接聞きます」


「…社長に聞いても、

同じ答えしか返ってこないと思いますよ」


「私にも、

それなりに考えはありますから」

そう言った私は、ニコッと笑った。