ダイヤモンドの誘惑

「目的は・・・

ひょっとすると、

かすみさんかもしれません」


「・・・やはり、そうか?」


「…ええ、おそらく。

いろいろ探っているんですが、

なぜそこまで社長にこだわるのか、

まだわからないままですが、

社長を困らせるには、

かすみさんを狙うのが、一番妥当だと・・」


・・・

愛斗の言葉に、

大きな溜息をつく。

・・・

仕事に関してなら、

どれだけされても構わないが、

かすみに手を出されては、

成す術がない・・・

・・・

本店で働いてる間は、

姉貴もいるし、

帰りは、愛斗が大方迎えに行ってる。

・・・

狙うとすれば、

・・・朝、か。