ダイヤモンドの誘惑

・・・

握りしめられた手を、

振りほどこうとしても、

蓮は絶対離そうとしなかった。

・・・

「…蓮。

お願い・・・

離して・・・

もう、どこへも行かないから・・・」

・・・

私の悲痛な声に、

ソファーに座らせ、

手を離した。