羅那「愛ちゃんってさー、真鍋先輩の彼女知ってる?」 彼女? あたしのこと…? 『知らないよー』 とりあえずそう言っておいた。 誰にも言っちゃいけないし。 羅那「1年の沙羅(サラ)ちゃんっていう子が真鍋先輩の彼女なんだってー」 ………え…? 『そ、そーなんだー』 顔は笑っておいたけど、たぶんひきつっていると思う。 真鍋先輩…、二股? あたしと沙羅ちゃん、どっちともつきあってるの? あたしの頭の中でそんなことがぐるぐると回っていた。