先輩とあたし。


あたしはそうぐるぐる考えながら、

卒業式の練習をしていた。

1日の授業で6時間中3時間は卒業式の練習になっている。

あたしはじっと止まっていることが苦手だから、つい動いてしまう。

そして1番の問題は、眠いこと。

卒業証書授与のときは亮太くんが見れるから、眠くないんだけど、

式辞や記念品授与とかはもうアウト。

話している声が子守唄。

最初はがんばって、途中でダウンして、また最後にはがんばる。

みたいなかんじ。

やっと睡魔と闘う卒業式の練習が終わってから、教室に戻って体育館シューズをスリッパに履き替えてから、トイレに行った。

トイレの帰りに、亮太くんが友達と一緒に階段をあがろうとしているところを見かけた。

少し見ていると、友達とふざけていたのか亮太くんがこけた。