『あの、西村先輩』 「はい」 あたしは西村先輩の目の前に立って、西村先輩と目があった。 『あの、これ、友達からです』 スッと、あたしはさっき眞希が書いたラブレターを差し出した。 「あ、友達から」 西村先輩はてっきりあたしが書いたラブレターだと思ったんだろうな。 『はい。じゃあ、はい』 西村先輩はラブレターを受け取って友達と教室に戻るために階段を上って行った。 き、緊張した…。 心臓はばくばくと大きな音がなっている。 あたしは真帆と羅那のところに戻った。