最近の朝は起きてからカレンダーを見て、卒業まであと10日、9日と数えていた。

そうやって数えるだけで視界が歪んでくる。

もう諦めるって決めたのに、少し揺らいでしまう。

もっと、もっと。

亮太くんと会いたい。

話したい。

ただそれだけなのに。

心のブレーキがかかってしまう。

学校では、もう接点はなくなった。

メールも。

もうなにも亮太くんとつながるものはなくなった。

逆にこれでいいのかもしれない。

なにかつながるものがあったら、泣けてきてしまうから。

明日は、いよいよ卒業を祝う会。

そして3月入り。

長いようで短かった、薄いようで濃かった1年間。