『あ~、はいはい』

あたしは軽くあしらって、亮太くんを見たら亮太くんも階段の壁に背をもたれながらあたしを見ていた。

あそこでなにやってるんだろ?って思ってたら、給食当番の服を着ている人が亮太くんに近づいて亮太くんと一緒に階段をあがっていった。

あたしと真帆と羅那も階段をあがって、階段をあがりきると亮太くんたちも一緒のタイミングで踊り場にでた。

また目があって、亮太くんはまたさらに階段をあがっていって、途中で振り返って手をふってくれた。

あたしもふりかえして、亮太くんの姿が見えなくなった。

その瞬間、あたしはしゃがみこんでもっていたタオルに顔をおしこめた。

『もう~!!』

真帆「愛ちゃんよかったじゃん!!」

『うん…』

羅那「とりあえず教室いこ?ここじゃまずいし」

たしかにここは廊下のど真ん中。

『うん…』

あたしは立ち上がってタオルから顔を離して教室にむかって歩いた。