あたしはちょっとだけ“亮太先輩”っていう人のことを男友達から聞いて、結局いいよっていった。

すぐに“亮太先輩”からメールが送られてきた。

“亮太先輩”はすぐに敬語と先輩はやめて、っていったので“亮太くん”

俺のこと知ってる?ってきたから正直に知らない、って答えた。

今日の避難訓練で隣だったよって教えてもらったら、

あ、あれが亮太くんか。とあたしの覚えている限りで顔と名前が一致した。

あたしは元々顔と名前が覚えられないほうだから、忘れないように、しっかりと覚えた。

避難訓練があった日の次の日は亮太くんと廊下ですれ違ったときに、

あ、この人が“亮太くん”と改めて認識した。


これが、亮太くんのことを初めて知った日でした。