紙コップを2つ手にして

戻ってきた後輩が、

ニカッと笑みを浮かべると、

「雑でホントすんません。

 2人で仲良く焼きそばつついて

 食べちゃってください」

と言うと、

紙コップを

それぞれの近くに置いて

風のように軽やかに去っていった。


なんだか、

後輩にお膳立てをしてもらっている

気がして、情けない。


でもせっかくもらった

このチャンスを

活かさないワケにはいかない。