ぬくもりをもう一度

「思い切って、

 今日来てよかったな。

 最初、宮下くんに

 声かけてもらった時、

 断ろうと思ってたの。

 でもね……。

 なんとなく、

 亨くんに逢えそうな気がして」


「……」


どんどんと胸の鼓動が激しさを増す。


こんなに胸の奥が苦しくなるのは、

いつ振りだろうか。


香澄がそんなことを

思って来てくれていたなんて、

俺にとっては幸せ、

以上の言葉が見つからない。