ぬくもりをもう一度

俺が学生の時に流行った、

ウエディングソングだ。


ふと香澄の笑顔が頭をよぎり、

胸の奥がぎゅっと締め付けられる。


後悔したって、

もうどうしようもないことなのに。


ようやく食べやすくなったたこ焼きを、

流し込むように口の中へ放り込む。


まさか、この学祭に

香澄が来ることなんて、ないだろう。