ぬくもりをもう一度

“犯罪行為”


俺の放った言葉に、

店にいる全ての人が静まり返る。


本当はこんなに注目など

されたくはないけれど、

今はそんなこと言っている余裕なんか

全くない。


俺の言葉の響きに少し反応したのか、

野々原の目が大きく見開いたまま

無表情で固まっている。


それを見た俺は、

今度は声のボリュームを落として

言葉を続けた。