そう強く念じながら

キーボートの端に貼り付けられた

ポストイットに目をやる。



“今日、久し振りに飲みにいかない?”



この文面からは、

野々原の本心が見えてこない。


同僚として軽く飲みたいのか。


それとも、自惚れているワケではないが、

まだ俺のことを誘う気でいるのか。


どっちとも取れる言葉に、

自然と口から溜め息がもれる。


ポストイットの空いているスペースに、

とりあえずの言葉をさらっと書く。