ぬくもりをもう一度

「え……」


香澄の瞳が一瞬の内に丸くなる。


息をするのも忘れてしまうほど、

俺たちに流れているはずの時が

ぴたりと止まった。


……やっぱりこんなこと、

言わなければよかっただろうか。


俺の中で少しずつ

後悔の念がふつふつと湧き上がる。


けれどもうこうして

口にしてしまった以上、

俺の想いを止めることなど出来なかった。