その日の昼休みのことだった。 購買に昼飯を買いに行こうと俺は廊下を歩いていた。 ……その時。 「だから……」 「……でも……あたし……」 たまたま通りかかった空き教室から男女の声が聞こえてきた。 珍しいな……こんなとこに人がいるなんて。 「……なぁ……岬」 ……岬? って……栞奈!? 慌てて教室の中を覗き込んだ。 すると、中にいたのは……栞奈と多分同級生の男。 誰だ……アイツ……。