「大和の顔……」 「顔?」 「……すごく楽しそう」 栞奈が俺の顔を見て微笑む。 「これで……最後だもんね」 ……そうだよ、最後だよ。 だから…… 俺は立ち上がって栞奈の頭に手をやった。 「……勝つよ。 それで……守るから、約束」 栞奈は嬉しそうに笑うと、大きく頷いた。 小学生の頃の約束も…… 去年の約束も、今年した約束も。 全部……守るから。 今日、この場で……絶対。