「頑張ってね」

「おう」

「応援してる」

「あぁ」

「ずっとここで見てるからね」

「……あぁ」

「……大好きだよ」

「っ…………!」


大和はほんのり頬を赤くしながらも……優しく笑った。


「ヤベッ……最後のが一番効いた」


大和はそう言ってあたしの頭をポンポンしながら立ち上がった。

そのままコートの向こう側に視線を移す大和。

……大和の視線の先にはアキ君。


「……燃えてきた」


小さく口元を緩ませながらそう呟く大和。


……大和、アキ君と試合をするのが一番好きだもんね。

だから……楽しんできて。

それで、決めてきてよ。


最後の切符……手に入れてきて。