「あー、疲れた……」

「でも、これで決勝進出だな。
大和」

「あぁ。
相手は……確実に三里だろうな」


海里君とか……。

うん、楽しみになってきた!!


「何か甘いもん食いたいな……。
栞奈、持ってない?」

「あるよ」

「マジ?
岬、俺にもちょうだい」


大和と蓮ちゃんがあたしの方に手を差し出してくる。


えっと……確かここに……あ、あった。


「抹茶豆腐ヨーグルトと抹茶納豆オレンジ……どっちがいい?」

「「え……………」」

「あ、両方食べる?」

「待て待て待て……。
栞奈……それはヤバい」

「笑顔でサラッと言うところがまた怖い……」


二人が必死に止めるから、仕方なくしまった。

その時、ポケットに入れてたあたしのケータイが震え出した。


受信したメールを見て、あたしは思わず微笑む。


「大和。
七海さん、観に来てるって」

「七海さんが?」



大和は何か思うところがあったのか、少しだけ口元を緩ませた。