「白虎隊 ですか……?」



聞き慣れない言葉に、母さまと私は顔を見合わせる。



「はい!本日より私は、白虎隊 士中二番隊に配属されることになりました!

我ら出陣の暁には、微弱ながらも必ずや殿のお役に立ち、立派に使命を果たしたいと存じます!」



日新館から戻られた兄さまは、入隊できた喜びに興奮覚めやらぬ様子で母さまに報告いたしました。



「ですが……!ですが いきなり出陣という訳ではないんですよね!?
あくまで予備隊としてなのですよね!?」



つい先日、雄介さまのことがあったばかりだから、私は過剰に反応してしまう。



いや!兄さまがもし、雄介さまのようになってしまったら。

私はどうしていいかわからない。