あなたは、あたしの太陽です

その後、のんクンは店員さんにプリンを
頼んでくれた。

「うまいか?」
「うんっ!!」
「にこ、やっと笑ってくれたなっ。」
「えっ?」
「さっきから暗い表情しかして
なかったから少し安心した。」

あたし、笑えてなかったかな・・・

「笑った顔のほうが似合う。」
「あたし、あんまり笑えないんだぁ」

小さい時から楽しいことなんて1つも
なかったから・・・

「にこ、話したいことがあるから、
プリン食い終わったらちょっと俺ん家
行こうぜ。」
「話?」
「あぁ。メチャクチャ大事な話だから」

プリンを食べ終わってあたしたちは
お店をでた。
外はすっかり明るくなっている。

「ごちそうさまでしたぁ。」
「いえいえ!!」

結局お金はのんクンが全部払ってくれた。
本当に迷惑ばっかりかけてる・・・

「ごめんなさい・・・」
「何が?」
「たくさん迷惑かけて・・・」
「俺がしたくてやってんだから謝んな」