久央理side




何やってんだよ俺…………

馬鹿だ



馬鹿すぎる






「あぁっ!!クソッ!!!」



リビングでソファーのクッションを適当に投げつけると棚の引き出しに当たり中身が落ちた



中からは前に翊が渡してきたゴムの箱




これを使うところまでいかなくて良かった



もしこれを使うところまでしてたら俺は二度と心に触れられない



二度と心に関わることが出来ない





だけど



心にあんな顔させてしまった


俺はもう心を守る資格も傍にいる資格もねぇ





「…………最低だっ………」





涙を流す資格もないのに



心のことを思うと涙が止まらねぇ………………