長い少しウェーブのかかった髪を揺らしうろたえている女子




その後ろ姿に思わずため息



「心…………体育館は反対だ」


「久央…………へへっ」

「何笑ってんだよ」

「久央なら見付けてくれると思ってた」




その笑顔に弱いと知ったうえで俺に微笑むのだろうか



いや、こいつはそんな計算出来ない





高校に入学して1年



俺達は高校2年生になった



にも関わらず未だに校舎で迷子になるこいつは

俺の幼なじみの


黒沢 心 (クロサワ ココ)






俺の好きな相手だ