で、返事は?」

『わ、私も栗木君のことが好き。』

「まじ?ヤバッ・・・ちょーうれしい。」

栗木君の顔を見ると頬が赤かった。

『栗木君?大丈ー・・・』

私の唇に冷たいものがあてられた。

「栗木君ぢゃなくて、尚希って言って?」

真っ直ぐな視線を向けられて思わずその瞳に吸い込まれそうだった。

『な、尚希?』

そう尚希の名前を言うとフッと唇の角度が上がった。

「よしっ。じゃぁ今日の放課後一緒に帰るぞ?」

それを聞くとなんだか自分の体が熱くなった。

ただ一緒に帰るだけなのに・・・。

不思議だなぁ。

『うんっ!!』

私は精一杯の笑顔を尚希に向けた。

これから楽しい高校生活を送るんだ!!