わがまま王子の鈴木くん 。




『…奏太郎、なに
いってんの?』


『…うるせえ』


『私としんちゃんが
いちゃついてた…?』


『…』


拗ねたように窓の外を

見ている奏太郎に

胸が高なった。

ーーー不覚にも。


『ってゆうか、私
いちゃついてないし!!
心配したんだよ、ばか!』


涙なんてひっこんだ。

この、ばか奏太郎っ