『ってえ。ちょ、大丈夫?!
ごめん!俺前見てなくて!』


しりもちをついてしまった

私の上に、優しい声が

降ってきた。


『や、あの!私も
ごめんなさい!!』


奏太郎より少しだけ

背は小さくて、

茶色がかかった猫っ毛。

黒髪の奏太郎とは

また違ったかっこよさ。