冷たく悲しい冬景色




「私に生きていく価値はないだろう?」




彼女は顏を見ずに答える




「そんなのまだ見つけられるはずです」




「なぜそういいきれる?」




「それは...」




「私はこんな体でなにも出来ない。生きてる価値はないだろう?」




「そんなわけありません。」



「そろそろ出て行ってくれないか?」



彼女の言葉を聞いてから俺は静かに病室から出て行った。