「桜ーー!」
あの聞きなれた声はやっぱり、
「沙羅っ!!!」
思わず抱きついてしまった。ちょっと離れていただけなのに、ほんとうに懐かしく思えた。
「桜のチャームポイントのおだんごは、すぐわかったよ♪一緒に帰ろっ」
沙羅スマイルでいわれたら、
「もちろん」
私たちは、すぐ下駄箱へ直行。
けど、やっぱり私の心は曇ってしまった。
「「沙羅ちゃん、またね」」
沙羅と同じクラスらしき女の子達が手を振っていた。
「うん!ばいばーい」
沙羅も笑顔で対応。
沙羅はもう友達できたんだ・・・。
ちょっとさびしくなった。
沙羅は、勉強できるしスポーツだってできる。顔立ちも良くて、肩くらいのボブがすごく似合っている。おしとやかだけど、とても明るくて誰とでも仲良くなれるそんなタイプ。
それに比べて私は、身長153cmしかなくて、トロくて勉強もスポーツも人よりちょっとで
きないし、はずかしがり屋だしどこにでもいそうな普通の高校生。
得意なことは、お菓子作りくらいかも。
帰りは、沙羅とショッピングして別れた。
1日目だったから、家に帰るともうヘトヘト・・・。
「明日こそは、友達つくろう」
そうきめたら、いつのまにか夢の中へ・・・・・☆彡
