気づかないうちに、あたりにはちらちらと雪が舞っていた。 ホワイトクリスマス、だとか。 そんな事を考えられる余裕もなくて。 「なぁ、一緒に暮らそう?」 ふわふわ舞う白い雪と 溶けていく白い吐息と 新品の白い鍵と 白い聖夜に祝福を 交わされるシルバーリングと、純白のドレスを想った。