………………もう終わり、なのかな



ベットに俯せて、窓の外をぼんやりとながめながら思う。



彼とつき合い始めたのは、中学三年生の秋。



それから頑張って勉強して彼と同じ高校にいって。



ああ、そう。高校は波瀾万丈だった。



きっかけは何だったかもう覚えていないくらい些細なことだったけど、私と彼は高2の夏に大喧嘩して。



高2でクラスが違ってしまって、後輩もできてお互いに忙しかった。



二人で過ごせる時間が少なくなって。今から考えると、ただすごく寂しかっただけなんだと思う。



「………………会えない時間なんて、今の方がずっと多いのに」



私達は、大学生になった。



私達はもうオトナで、コドモのオツキアイをしていたあの時とはちがう。



我慢もする。自分の嫌なところを隠す術を身につけ、とっさにウソをつく。



「…………寂、しい」



つうっと、頬に涙が伝う。