†王道迷宮†




「・・・」
「・・・」

拓馬という男と目があい、お互い相手を見つめる。




っていうか・・・
どっかで見たような顔。



男はあたしに興味を示さなかったようで、そのまま自分の席へと座った。





「・・・」

それでも静かな教室。

その空気が嫌だったのか、拓馬という男は荷物を持つと立ち上がる。



「春樹。屋上。」

そう言って教室を出て行った。
後から続くのは、先ほど一緒に登校してきた男。その男の名前は春樹というらしい。