†王道迷宮†



暫くするとドアの隙間から担任の顔がひょこっと出てきて、あたしを呼んだ。


ガラッ


そこにいたのは一般だろうと思える真面目と、暴走族かどっかの子供だと思える不良。なんとも不釣合いなクラスだ。



「・・・」

無言なあたしに対して、クラスの生徒も無言。



「・・・自己紹介」

「朝野梨夜。」

別に仲良くしてもらうつもりもないので、あえてそう言った。
それに対して担任は無言。



「な~んだ。優等生ちゃんか・・・」

1人の男がそう言った。