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なんとか楓の説教から抜け出し、あたし達はそれぞれの職員室へ向かった。
というのもPGクラスとLGクラスでは、校舎まで違うからだ。だから殆んど出逢わない。会うとすれば、バラ園でする[afternoon tea]の時だけだ。
「すみません。転入生の者ですが・・・」
控えめな口調でそう言うと、1人の男があたしの方へやってきた。どうやらあたしの担任らしい。
「あーお前ね。」
ちょっとした自己紹介をして、教室まで担任の後ろをついていった。
「ここだ。俺が呼んだら入ってきな。」
そう言うと担任はドアの向こう側に姿を消した。

