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「いや~。よく来てくれましたね。」
目の前の老人があたしと楓の手を握りながら、微笑んだ。
「いえ・・・。これからよろしくお願いします。」
「しかし・・・滅多に転入生なんぞ来ないのに、今日で2人もやって来てくれるとはね~。」
ちなみにあたし達は赤の他人という事になっている。"朝野"として通うあたしに、執事なんていたらおかしいから。
「あは・・・は。偶然ですよ、偶然。」
あたしは慌てて誤魔化した。
「それでだね・・・。朝野さんはPGクラスで、禅堂君はLGクラスでよかったかね?」
「はい。」「は?」

