「あっ!ちーちゃん!」


「ごめん!遅くなった!」


「大丈夫だよ〜。まだ55分だし」


55分!?


10分でついたのか…。


まあ、飛ばしたしな…。


途中でパトカーと出くわしてドキドキしたけど。


追いかけられたとしても、撒くぐらい簡単だけどね。


「全員そろったし行くか」


「「うん」」


「…あれっ?車?」


「ああ。下っぱが送ってくれるらしい」


と、綺羅が教えてくれた。


下っぱが送ってくれるんだ!


あれ、って事は18だよね?


うわっ…下っぱとは言え、年上じゃん!


何かパシってるようで申し訳ない…。


「ちーちゃん!早く!」


「ああ」


私が乗ると車は発進する。