舞う蝶と聖なる龍

だけど…。


「…聖龍にバレないようにする」


絶対にバレてはいけない。


女という事も……。


…舞蝶という事も。


せっかく健ちゃんが誘ってくれたんだし、退学は最終手段にとっておこう。


「そうか。何かあ………っ!」


…ん?


固まって……る?


健ちゃんどこ見て……。


……私を見てない。


後ろ?


後ろになにが……。


「見つけた」


この低くて落ち着いている声に、肩がビクリと揺れる。


こ、この男の声はっ…。


私はゆっくりと後ろを振り返る。


もうまさにロボットのように。