「新。落ちつけ」


「チッ」


はぁ…。


叫んだところでどうなるわけじゃないんだ。


本当、血の気の多い奴だな…。


また、心でため息をつき、浩平に向き直る。


「…で?どういう事?」


「…誰かがロックしてるっぽい」


ロック?


浩平はこう見えて日本でも2番手のハッカーだぞ?


その浩平でもハッキングできない奴がロックをかけてる?


これは絶対に何かある。


「…千尋の元に行くぞ」


「「「はい!!」」」


俺たちは千尋を追って屋上を後にした。