舞う蝶と聖なる龍

「総長に用がある」


「総長だと?」


さっきより、睨みが鋭くなった。


…全然マシじゃねぇじゃん。


「誰がお前らに!!」


「おい、落ちつけ!」


後ろでさっきまで黙っていたやつが、はっと何かに気づいたように叫んだ。


今にも殴っていそうな勢いの男を、近くにいたやつらが必死に止めている。


「離せって!」


「だめだ!聖龍は正統派だ!手を出したらだめだ!」


ああ、わかった。


黒蝶は正統派で、レイプや薬をやっている族を潰している。


もし、正統派の聖龍の幹部に手を出せば、全面戦争になりかねない。


それをあいつは良く分かっている。