舞う蝶と聖なる龍

向かってくる拳を受け止め、軽く蹴りを入れる。


「ぐっ!!」


拳はまぁまぁいい方だけど…。


でもこんなかるーい、本気の半分も出してない蹴りを避けられないのはまだまだですな。


「ハァ…ハァ…」


「何?それが本気?」


弱すぎるよ。


それで私に勝とうなんて100年早い。


「族をやめた奴に負けるなんてっ…」


確かにやめた。


離れてたし、会ってもいなかった。


だけど…。


「私は離れてても、みんなを忘れた事はなかった」


「総長…」


いつも…辛いくらい思い出してた。


でも思い出すと、みんなに会いたくなるから…。


思い出しては、頭から消してた。