舞う蝶と聖なる龍

「私が千尋だったら、どうする?」


軽蔑する?


それとも…。


「尊敬する」


っえ?


尊敬?


何で!?


尊敬されるようなところ、私にはないよ?!


そんな私の気持ちが伝わったのか、綺羅が話し始めた。


「だってさ、あの舞蝶と友達ってすごいと思わね?」


友達…。


私が…舞蝶って知っても、友達でいてくれるの?


今まで…舞喋と言うと、みんな離れていった。


〝裏切り者〟


その言葉だけを残して。


だから…聖龍にはバレたくなかった…。


聖龍はそんなこと思うはずも、言うはずもないとはわかってるけど。


だけど、心では怖がっている、怯えている自分がいた。