ドアノブを回す音が聞こえた。


その音にみんな気づいたのか、静かになる。


…みんな族での顔つきになっている。


そうだ、ここは聖龍の溜まり場。


ここの生徒はそのことを知っている。


知ってて近づくとしたら…敵ぐらいだろう。


私もすぐに戦えるようしとこう。


「あっ、開いてる」


開いてるって…。


その言葉に、肩の力を抜く。


なんて言うんだっけ?


呆気に取られる?ってやつですよ。


「あーーー!」


「な、何っ?」


突然の新の叫び声に、入ってきた人が驚いた声を出す。


「こら、新。驚かすな」


「だって、あいつが転入生なんだよ!」


…え?