舞う蝶と聖なる龍

「バイク置いてくるから、先に行っといて」


「は~い」


バイクを置きに行く八尋の背中を見送り、校舎の中へと入った。


のはいいけど…なんか見られてる?


………うん。


見られてる。


断言できるくらいに見られてる。


何かしたかな?


でも、ろう下でこれなら教室でも同じ状態じゃ…?


……よし、屋上に行こう。


もう午前はサボっちゃったし、せっかく来たけど午後もサボろう。


こんな動物園状態では、さすがに授業受ける気にはなれないし。